循環器疾患は時に命に関わるため、迅速に検査を行い正確な診断を行います。心電図検査、超音波検査はもちろん、24時間心電図(ホルター心電図)もすぐに可能で、取り外し後すぐに結果の説明が可能です。
心臓病の症状の多くは体を動かした時に起こるため、診断は安静時のみを見ていては診断ができません。
狭心症や心不全の検査として、運動負荷心エコー、心肺運動負荷試験(CPX)などで正確な病気の診断、どの程度運動が可能かを判断し、その後の治療や運動指導に活かします。また救急車での受け入れも可能です。
循環器疾患の診断は専門医がみると数分で可能なことがほとんどで、緊急の不整脈治療(薬物治療、電気的除細動治療など)も可能です。
当院で実施できないカテーテル検査や入院が必要な場合は、速やかに信頼できる施設にご紹介します。
質の高い医療を実践するためには、常に学ぶ姿勢をもち、勉強し続けることが求められます。
その意味で、当院は院長のみならず、他のスタッフが積極的に研修会や勉強に参加できる環境作りに取り組んでいます。
またペースメーカーチェック時に治療を要する不整脈が検出されることもあり、必ず医師によるチェックをお勧めします。
最近ではICDやCRT植え込み後の患者さんには、遠隔モニタリングによる不整脈監視が学会やガイドラインで推奨されています。当院でも対応可能ですので、お気軽にご相談ください。
また最近では電気自動車や自動車のスマートキーシステムが増加しています。
車の充電中やペースメーカー装着者がリモコンキーを持たずに車内に残る場合は注意が必要です。
3か月や半年毎のペースメーカーチェックではしばらく気づかれない不整脈を早期に検出し、より早く対応することが可能です。
心臓の植え込み機器による治療を受けている方は皆さん考慮したほうがよい治療です。
総務省 | 各種電波利用機器の電波が植込み型医療機器等へ及ぼす影響を防止するための指針 |
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日本不整脈デバイス工業会 | ペースメーカ、ICDをご使用のみなさまへ |
ペースメーカーナビ | いわゆるスマートキーシステム搭載車両に関する注意事項 |
しかしニコチン依存などがあり、簡単には禁煙できないのが現状です。
当院では禁煙を積極的にすすめ、医師や看護師のアドバイスを受けながら薬を使い、禁煙の辛さを和らげてより楽に禁煙することが可能です。
禁煙のためには、ニコチン依存による離脱症状を抑える禁煙補助薬(内服薬チャンピックスや張り薬ニコチンパッチ)を使用しながら、心理指導を含めた生活指導を行います。
それらのアプローチにより、禁煙達成率が高くなるとされています。
当院は禁煙学会認定指導者の院長を中心に「禁煙治療のための標準手順書」 に沿って禁煙指導を行い、皆さまの禁煙をサポートします。
当院の敷地内は禁煙です。
※現在、使用する薬剤の供給が得られない為、禁煙外来は休止中です。
生活習慣病はくすり任せ、他人任せではよくなりません。逆に1人だけで頑張っていても継続は大変で、周囲のご家族の協力が必要です。
それぞれの生活習慣や価値観をお聞きして、最適な生活指導を多職種(看護師、栄養士など)で関わることで、包括的に治療を受ける患者さんや、家族をサポートします。
また当院では心臓病や生活習慣病と関わる睡眠時無呼吸症候群の診断、治療を積極的に行っています。
いびきや昼間の居眠りが多いなどの症状がある方はご相談ください。簡易検査はすぐに当院で可能です。
睡眠時無呼吸症候群の専門施設とも連携を取りながら適切な診療を行います。
治療としてマスクを使用した持続的陽圧呼吸療法(CPAP治療)を当院で受けて頂くことも可能です。
当院ではご自宅の機器からSDカードを持参頂ければ、すぐ解析を行いその結果を元に生活指導を行います。
また最新の機器で可能な遠隔モニタリングも対応可能です。
複数のメーカーからCPAP機器が販売されているため、当院への受診を希望される方はメーカーなど事前にお知らせください。
予防接種のご案内
外来診療と並行してワクチン接種を行います。火曜日と土曜日の午後以外は医師が1人の為お待たせする可能性ありますので、火曜日17:00~18:30と土曜日14:00~15:00での接種をお勧めしております。
また、当ホームページから予診票を印刷し、事前にご記入いただいてからご来院いただくと、受付での待ち時間短縮になります。
費用 |
4,000円(税込)
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対象者 | 接種当日に四日市市に住民票を有する人で、次のいずれかの条件を満たす人 (1)65歳以上の人 (2)60歳以上65歳未満の人で心臓、腎臓、呼吸器の機能の障害またはヒト免疫不全ウィルスによる免疫の機能の障害があり、身体障害者手帳1級に該当する人または同程度であると医師から判断された人 ※ (2)に該当する障害者手帳1級の人および生活保護世帯の人には、10月上旬に健康づくり課から、予診票が送られます。 |
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期間 | 2024年10月1日(火)~2025年1月31日(金) |
費用 |
1,200円
※ 生活保護世帯の方は無料です。 |
また、65歳以上の方は専用の予診票がございます。そちらをご来院いただいた時にご記入下さい。
帯状疱疹ワクチン(シングリックス、従来型生ワクチン)について
水痘帯状疱疹ウィルス(VZV)に初めて感染すると「水ぼうそう」を発症します。その後、VZVは知覚神経節に長期間潜伏しますが、加齢に伴い免疫が低下し、再活性化することで、帯状疱疹を発症します。50歳以上のVZV抗体保有率は90%以上と言われており、50歳以上の多くの方に帯状疱疹の発症リスクがあるといえます。帯状疱疹は発症後に後遺症として神経痛を残すことがありますので、予防接種で帯状疱疹の発症を予防することが重要です。
対象:50歳以上のすべての方(弱毒生ワクチンは妊娠中の方、ステロイドや免疫抑制剤を使用している方には接種できません。)
費用:
・シングリックス1回税込22,000円(2ヵ月間隔で2回の接種が必要です。)
・従来型生ワクチン税込10,000円(1回の接種のみ)
(必ずお電話での事前予約をお願い致します。)
シングリックスと弱毒生ワクチンの違いについて
これまで帯状疱疹の予防には生ワクチン(乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」)が用いられていましたが、2020年より、新たに不活化ワクチンであるシングリックスが使えるようになりました。発症予防効果は従来型生ワクチン50%程度なのに対して、シングリックスは97%と非常に効果高いです。効果持続期間は弱毒生ワクチンが5年程度に対して、シングリックスは現時点で9年以上免疫が持続することがわかっています。
内服治療のみではなく、状況により点鼻薬や点眼薬、生活指導や防護方法も指導致します。
また当院ではスギ花粉症またはダニアレルギー性鼻炎と診断された方に対する根本的な体質改善を期待した舌下免疫療法を行っています。
ご希望の方はご相談ください。気管支喘息はまず正確な診断が重要です。
当院では呼吸機能検査や、気管支の炎症を示す呼気中一酸化窒素濃度測定を行い、生活な診断を行います。
治療は最新のガイドラインに準じた根拠のある治療を行います。
また重篤なアナフィラキシー反応がでるアレルギー疾患の方にはエピペンを処方し、重篤な症状時の対応について事前にご指導致します。
(予約制)
院長は循環器疾患の診断学について研鑽を十分に積んでおり、心臓手術前後の豊富な臨床経験があります。
近年は心臓の手術リスクはかなり低下したとはいえ、一定のリスクがある治療です。そのようなリスクを背負っても手術をした方がよいといえる明確な理由が必要です。心疾患について手術が必要と言われた方や循環器疾患についての治療をすでに受けてみえる方で、通院中の先生からの情報提供を元に、セカンドオピニオンをさせて頂きます。
(診診連携)
心不全の患者さんの心機能、運動機能および生活指導まで包括的に診療を行い、介護関係者の連携までを構築致します。
かかりつけの先生の外来に通院継続頂きながら、当院で行っている各種検査や循環器疾患についての専門的指導を受けて頂ける二人主治医体制(ダブル主治医制)をおこなっております。
診療所の先生におかれましては、どうぞお気軽にご紹介頂ければと存じます。 検査後や状態安定後は速やかにご紹介元のクリニックにお戻り頂きます。御理解の程宜しくお願い致します。